集中力はトレーニングで高めよう! 瞬間的に集中力を発揮するためのテクニックも紹介

勉強でも仕事でも、集中力が発揮できると、より良い結果に結び付きやすくなります。同じ時間内でこなせる作業が多くなれば、その分効率よく動くことにもつながるでしょう。

とはいえ、「集中力を高めたい」と思っていても、「現実にはなかなか難しい……」「集中しなければならない場面で、集中力を発揮できずに困っている!」なんて方も多いのかもしれませんね。

こんなお悩みを解消するため、集中力を高めるためのトレーニング法、ここぞという場面で使えるテクニックを紹介します。

集中力を向上させるのに効果的なトレーニング

集中力を高めるためには、日常生活の中でトレーニングを積んでいくと良いでしょう。以下の三つの方法を参考にして、集中力アップを目指してみてください。

★まずは数分からスタートする

集中力を高めたいときには、「自分には集中力がない」と感じているケースが多いことと思います。しかし実際には、「集中力がない人」というのは存在しません。持っている力を、うまく活用できていないだけなのです。

このようなときには、「まず始めてみる」ということがもっとも大切なポイントとなります。まずは「1分」だけでも構いませんから、集中して物事に取り組むことを意識してみてください。1分がクリアできたら、少しずつ集中時間を伸ばしていきます。コツを掴めば、誰でも集中力を発揮できるようになります。

★時間を意識して行動する

15分くらい集中できるようになったら、日常生活の中で「時間」を意識するタイミングを用意してみてください。「よし、この仕事を○時までに終わらせよう」など、簡単なことで構いません。目標を設定することで、自然と集中できる環境が整うはずです。普段ダラダラとこなしがちな仕事や課題も、集中してサクッと終わらせることができるようになります。

「時間を意識して行動する」というのは、集中力を高めるために、非常に効果的なトレーニング法です。家事でも趣味でも構いませんから、ぜひ取り入れてみてください。

★日々のストレッチで体を柔らかくする

集中力とストレッチにいったいどんな関係があるの?と思ってしまいがちですが、実は体が硬い人よりも、柔らかい人の方が集中力を発揮しやすいと言われています。これは体が柔らかい人の方が、全身の血流がスムーズで、脳にも栄養や酸素が行き届きやすいからだと言われています。

ストレッチで体を動かすことも、実は集中力を高めるための大切なトレーニングです。「時間を意識して仕事をこなす」+「ストレッチで気分転換&リラックス」という、自分なりのサイクルを作るのもオススメです。

集中力を発揮したいときに使えるテクニック

集中力が必要とされる場面は、いつだって突然やってくるもの。こんなときには、ぜひ集中力を瞬間的に発揮するためのテクニックを実践してみてください。物事をスムーズに進めていけるでしょう。

★アイコントロール法

メディアから注目される機会も多いスポーツ選手が、集中力を高めるために行っているテクニックです。視線を意識的に、ある一点へと集中させることで、周囲の雑音が気にならなくなり、高い集中力を発揮しやすくなります。

勉強や仕事をしているときであれば、鉛筆やペンの先を見つめるのがオススメです。「よし、今から集中するぞ」という、スイッチに切り替えにも役立つことでしょう。

★満腹時を避ける

集中するためには、「集中しづらい時間を外す」というのも大切なテクニックの一つです。人間にとって集中しづらいタイミングは、ずばり「お腹がいっぱいになっているとき」です。本当に集中しなければならないときには、このタイミングを外すだけでも効果が期待できます。

「どうしても昼食後に集中しなければならない」という場合には、集中前に外を散歩したりストレッチをしたりして、腹ごなしを済ませておきましょう。たったこれだけでも、脳がスッキリとして集中しやすい環境が整うはずです。

★水を飲む

集中したいと思いながらも、少しずつ集中力が低下してしまうことは、人間にとってよくあることです。こんなときには、「水を飲む」という行動をとることで、集中力を持続させやすくなることがわかっています。

脳の約8割は、水分でできているため、体の水分が不足すれば、当然脳の機能も低下してしまいます。また血流が悪くなることも、脳にとっては避けたい問題です。水分補給をしっかりと行うだけでも、集中力は高められます。


いざというときに集中力を発揮するためには、普段からトレーニングを積んで、自身の能力を開花させておくのがオススメです。仕事も勉強も、効率よく進めていけることでしょう。これまでよりも、高い成果を期待できるかもしれません。いざというときには、今回紹介したテクニックも上手に使って、自身の状態をコントロールしてみてはいかがでしょうか。

参考文献

  • 粂原圭太郎(2016)『京大主席合格者が教える「やる気」と「集中力」が出る勉強法』株式会社二見書房
  • 築山節(2006)『脳が冴える15の習慣 記憶・思考力を高める』日本放送出版協会