新たなアイデアを生み出すための発想力、そしてそれを実現するための創造力は、これからの時代を生き抜いていくために必要な能力だと言われています。大人も子供も、身につけておいて損はないと言えるでしょう。
とはいえ、自由度が高く、言葉で説明するのも難しい発想力と創造力。「鍛えるためには具体的にどうすれば良いの?」と悩む方も多いことでしょう。こんなときに使える、効果的なトレーニング法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
発想力、創造力を向上させるのに効果的なトレーニングとは?
発想力と創造力は、同じような意味で使われることも多いですが、厳密にいえばその意味は異なります。発想力はこれまでにないアイデアを新たに生み出すための力を指し、創造力はそれを実際に生み出すための能力を言います。これからの社会で成功を収めるためには、両者をバランスよく鍛えていくことが大切なのです。
まず、発想力については、これまでに「普通」として捉えて来た「固定概念を外す」というところからスタートしましょう。全ては自分の頭の中ですから、どんな発想も自由に楽しんでみてください。いかに柔軟な姿勢で物事を考えられるかがポイントとなります。どちらかというと、大人よりも子供の方が得意なトレーニングですから、積極的に子供と意見交換を楽しんでみるのも良いでしょう。
一方で創造力を高めるためには、積極的にさまざまな情報を収集する必要があります。気になる情報を、自由にノートに書き留めておくのも良いでしょう。また、自分で一から全てを作り出すのは難しいもの。最初は「異なる組み合わせのものを二つ掛け合わせて、新たな機能を生み出す」といった考え方でも充分です。他人の作品から創造力を刺激され、新たなアイテムを生み出す方は、決して少なくありません。
創造力のきっかけは、どこに眠っているのかわからないのです。だからこそ、創造力を高めるためには、好奇心を広げ、積極的に活動することが何より重要なトレーニングとなります。
日常生活でもできる手軽なトレーニングは?
発想力や創造力を高めるためには、常日頃からトレーニングを意識しておく必要があります。日常生活の中でもできるトレーニング法には、以下のようなものがありますから、ぜひ実践してみてください。
★ 連想ゲームをする
発想力や創造力は、いつでも自由にトレーニングすることができます。連想ゲームは、そのための方法の一つです。一つのワードを挙げたら、そこからできるだけ遠いワードをイメージし、繋げていくことを意識しましょう。
自分一人でももちろん可能なトレーニングですが、自分以外の誰かと一緒に行うことで、斬新なアイデアに触れ、さらに刺激を受けることができます。
★ 目の前にあるものをくっつけてみる
日常生活の中で、私たちはさまざまな物・サービス・アイデアに触れています。こうした物事を、「二つくっつける」ことをイメージしてみてください。お互いに全く関連性がないように見えても、くっつけてみることで新たな発見が生まれることがあります。面白いアイデアが浮かんだら、ぜひノートに書き留めておきましょう。
★ 小説や映画、結末を変えてみる
娯楽としても人気の高い小説や映画は、発想力や創造力を鍛えるためのトレーニングにも使えます。実際の結末とは違う、「自分なりのオリジナルストーリー」を組み立ててみてください。
バッドエンドをハッピーエンドに変えるのも、時代背景を変えてみるのも良いでしょう。自由に楽しんで行うことが、トレーニング効果を高めるためのコツとなります。
発想力、創造力を発揮したいときに使えるテクニック
日常生活の中でトレーニングしてきた発想力や創造力も、いざという場面で発揮できなければ意味がありません。発想力や創造力を発揮したいときには、ぜひマインドマップを活用してみてください。
マインドマップでは、紙の中央にメインテーマとなるキーワードを書き、そこからどんどんとイメージを広げていきます。関連する単語を線でつなげて広げていくことで、これまで考えつかなかったアイデアを見つけ出すことができます。
また、発想力を発揮するためには、マンダラチャートを活用するのもオススメの方法です。3×3のマス目の中央にメインテーマを置いたら、周囲の8マスにそれに関連するキーワードを入れます。このときのコツは、「必ず8つ全てを埋める」ということ。アイデアが出ずに苦労することもあるかもしれませんが、それが新たな発想を生み出すきっかけになるケースも多いです。
メインテーマに対して8つの切り口を見つけたら、また新しいマンダラチャートを開き、それぞれの切り口に対するアイデアを広げていきます。最初に作ったチャートの外側に展開するように描いていくことで、中心のキーワードから派生する、非常に多くのアイデアを手に入れることができます。
創造力を発揮したいときには、マンダラチャートの中から二つのキーワードを結び付けてみるのもオススメです。これまでにはない、斬新な発想力と創造力で、可能性を広げていけることでしょう。
発想力や創造力は、成長と共に伸ばすのが難しくなると言われています。子供の頃のような、柔軟な姿勢で物事を考えることができなくなってしまうためです。この点に注目し、早い段階から子供の習得を意識させるのも良いでしょう。
また、自身のトレーニング次第では、大人になってからでも伸ばしていくことは可能です。固定概念を手放し、自由な思考力を手に入れるところから始めていきましょう。
参考サイト
- 発想力を鍛える5つの方法―Mayonez [マヨネーズ]|エンジニアの毎日をハッピーに。
- 発想力を鍛える5つのトレーニング―5セカンズ
- 発想力を鍛える30の方法―HappyLifeStyle – 人生の教科書
- 発想力が豊かな人の特徴や鍛え方!発想力と創造力の違いも解説―みんなのお金ドットコム | お金のコトをもっと身近に
- 佐々木正美先生に聞くインタビューシリーズ2 感性・創造性を育てる―MIND-子どもの心を育てるために
- 創造力より想像力を鍛えよう、あるいは○○力を鍛える方法―オルタナティブ・ブログ – ITmedia
- 「創造力」に才能は関係ナシ! アイデアを生み出せるようになるための3つの訓練―Study Hacker | これからの学びを考える、勉強法のハッキングメディア
- 9つのマスから無限のアイデアを生み出すマンダラート発想法―アイデア総研へようこそ!