小学校低学年からの学習塾の選び方!メリット・注意点と選び方のポイント5つ

特に中学受験を視野に入れている場合、自身の子供を、いったいいつからどんな塾に通わせるのかで悩む親御さんは少なくありません。塾通いにもメリット・デメリットがあり、また塾の種類も多種多様だからこそ、つい悩んでしまう……という方も多いことでしょう。

今回は、小学校低学年からの塾通いを検討する場合のメリットや注意点と共に、塾選びのポイントを紹介します。

小学校低学年から塾通いをする子供が増えているという現実

少子化が進む現代ではありますが、受験業界における戦いは非常に厳しくなってきています。特に中学校受験は、親が子供をどうサポートしていくのかも重要なポイント。塾選びは、その第一歩と言っても良いでしょう。

中学受験を視野に入れて塾通いをスタートする場合、4年生からという流れが一般的でした。しかし近年、より早く、低学年から塾通いをスタートするケースも増えてきています。

その理由としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 共働き家庭の、放課後の子供の居場所を確保するため
  • 塾側が低学年向けの講座を開講するようになってきたため
  • できるだけ早くから、学習習慣を身につけさせたいと思う親御さんが増えてきたため

親と塾側、両方のニーズがマッチしたことで、低学年の頃から塾通いをする子供の数が増えていると考えられます。

小学校低学年、塾通いよりも大切なことも!

小学校低学年から塾通いをスタートすれば、いざ高学年になったときに、本格的な受験勉強へと移行しやすいというメリットがあります。とはいえ、ただ単純に「塾にさえ通っていれば良い」というわけではないので、注意が必要です。

小学校低学年から詰め込み式の早期教育を施したとしても、結果的にあまり意味がないとする専門家も少なくありません。

それよりも、子供自身で考える力を伸ばすためには、

  • 子供自身の経験
  • 実体験の中から身をもって学ぶこと

が重要なポイントとなります。塾通いがスタートして、塾の勉強で手いっぱいになってしまうようでは、実生活の中で学ぶ経験や体験が少なくなってしまう可能性も。また子供にとって負担が大きくなりすぎると、勉強そのものが嫌いになってしまうリスクもあります。

こうした注意点も頭に入れた上で、塾の適正利用について考えてみてください。

小学校低学年向け、塾の選び方のポイント5つ

小学校低学年向けの塾選びには、いくつかのポイントがあります。以下の情報を参考にしながら、気になる塾をピックアップしてみてください。

★選ぶなら補習塾がオススメ

学習塾には、

  • 補習塾……主に学校の勉強の予習や復習を行う塾
  • 進学塾……より専門的な、受験対策を行うための塾
  • 専門塾……特定の教科だけを専門的に教える塾

といった種類があります。この中で、低学年の塾通いに向いているのは補習塾です。低学年の子供にとってもっとも重要なのは、基礎学力の定着と日々の学習の習慣化です。補習塾では決して難しい内容を扱うわけではありませんが、これらのポイントはしっかりとフォローしてもらえます。

塾での学びを通じて、学校での学習成果がアップすれば、「勉強が得意、好き」といった、肯定的な感情を育むことにもつながります。

★子供の興味・関心によっては、専門塾も

低学年からの塾通いは、子供の意見をしっかりと聞いた上でスタートするのがベストです。一般的な学習塾に興味を抱きにくい場合には、専門塾も視野に入れてみてください。

  • 思考力育成系
  • 語学系
  • 算数パズル系
  • 理科実験系
  • プログラミング系

子供の興味・関心に合わせて選択することができれば、子供の得意分野を早い段階から伸ばせるかもしれません。

★通塾の負担はできるだけ少なく!

小学校低学年の子供にとって、意外と大きな負担になってしまうのが、通塾にかかる時間や手間です。低学年の時期の塾通いの目的を考えると、遠い場所まで無理に通わせるのはオススメできません。それよりも、親子ともに負担の少ない近隣エリアで、居心地よく過ごせる場所を選択しましょう。

自宅や学校から近ければ、子供が自分で移動することも可能です。通塾のためだけに、余計な体力を奪われる不安もなくなるでしょう。

★子供の特性に合っているかどうかを確認しよう

塾との付き合い方は、子供の特性によっても大きく変わってきます。特に低学年からの塾通いを検討する場合、周囲の大人のサポートは必須。塾講師が、子供に対してどのような働きかけをしてくれるのか、入塾前にチェックしましょう。

もしも子供が、毎日の宿題にてこずっているようであれば、そこからしっかりとサポートしてもらえると安心です。一方で、学校での勉強は簡単すぎてつまらない!と思っているタイプであれば、子供の実力に見合ったプラスアルファの課題を用意してもらえると理想的です。

講師がどのようなスタンスでいるのかは、塾によっても異なるポイント。ぜひチェックしてみてください。

★子供にとって「楽しい!」と思えることが一番大切

低学年から塾通いをさせる最大のデメリットは、塾をきっかけに勉強そのものが嫌いになってしまう可能性があるということです。こうしたリスクを最小限にするためには、子供にとって楽しいと思える環境を用意することが大切です。

同じ塾でも、大手塾と個人塾では雰囲気が異なりますし、集団塾か個別指導かによっても、学習スタイルは変わってきます。塾選びをする際には、できるだけいろいろな塾を子供自身に体験させて、どこがいいと思ったのか意見を聞いてみてください。


今回は、小学校低学年からの塾選びについてまとめました。塾を通じて子供の能力をしっかりと伸ばしていくためにも、ぜひ子供に合う塾を慎重に見極めてみてくださいね。

参考サイト