コミュニケーション能力は、他者とやり取りする際に必要となる能力です。近年では、社会生活を送る上で「学力よりも重要視される」なんてケースも少なくありません。
とはいえ、子供のコミュニケーション能力について、どう伸ばすべきか悩む方も多いはずです。日常生活の中でできる、効果的なトレーニング法を紹介します。
効果的なトレーニング方法?日常生活でも手軽にできるトレーニング
人とのコミュニケーションは、「相手に調和する」というところからスタートします。コミュニケーションをとるためには、言語力を高めることももちろん重要。しかし、それ以前に、「人と調和しよう」という気持ちがなければ成り立ちません。
相手に調和する力は、親子の遊びの中ごく幼い頃から育てていくことができます。親が子供を追いかけたり、反対に子供が親を追いかけたりと、「一緒に遊ぶ」という経験が非常に重要な意味を持ちます。親とのコミュニケーションで「楽しい」という経験を積んだ子供は、積極的にお友だちとも関わろうとします。
もちろん最初は、相手を傷つけたり傷つけられたりと、失敗することもあるかもしれません。しかし、そこで周囲の大人がうまくサポートすることで、相手の気持ちに寄り添う感性を育てていきます。
4歳半を過ぎると、言葉の構造や意味を理解する「メタ言語能力」が大きく発展してきます。これは人の話を聞き、自分の考えを言葉で伝えるという、コミュニケーションの基本ができるようになる合図でもあります。まずは周囲の大人が、「子供の言葉にしっかりと耳を傾ける」という行動を意識しましょう。子供の話に足りないポイントがあれば、「○○はどうだったの?」なんて、優しい語り掛けで子供自身の言葉を引き出していきます。
日常生活の中で相手の気持ちを思いやる習慣を身につけること、そして自分の気持ちを言葉で表現する訓練を積むことが、コミュニケーション能力の鍵となります。
幼い子供にとって、もっとも身近なコミュニケーションの相手といえば、「両親」が挙げられます。親が積極的に子供とコミュニケーションを取ることこそが、効果的なトレーニングになるでしょう。
忙しい毎日の中で、「子供が話していてもつい聞き流してしまう」「先に要点を話してしまう」なんて方も多いのかもしれませんが、子供のコミュニケーション能力を伸ばすチャンスを奪っているのかもしれません。ぜひ親子の遊び・会話・コミュニケーションを楽しむところから始めていきましょう。
参考サイト
- 子どものコミュニケーション能力を伸ばす方法!― 子育ての達人 | 妊娠・出産・育児・子育ての毎日を楽しく
- 幼児期が勝負!コミュニケーション能力を伸ばす家庭の取り組み―住みたい街に出逢える。| 地域と住まいの情報サイト【meet】 – 日本エスリード
参考文献
- 佐々木正美(2001)『いい人間関係ができる子に育てたい』株式会社企画室