表現力アップでこれからの時代を生き抜こう! トレーニング法とすぐに使えるテクニック

これからの時代、仕事でも勉強でも、確かな成果を残すために必要なのは「表現力」だと言われています。「自身の考えをしっかりと持つ」ということは、当然のこと。現代においては、その考えをいかに周囲に対して、わかりやすく伝えられるかが重要視されています。

こんな場面で必要になるのが、ずばり表現力です。「表現力と言われても、具体的にどうすれば良いのかわからない」と思う方に向けて、表現力向上のためのトレーニング法とテクニックを紹介します。

表現力を向上させるのに効果的なトレーニング

表現力は、日々の鍛錬の中で高めていくことができる能力です。「自分はそういうのは苦手だから…」と敬遠するのではなく、できることから一歩ずつ進んでいきましょう。具体的なトレーニング法は以下のとおりです。

★自分が伝えたいことを「書く」

自身の考えを的確に表現するためには、まずそれに「慣れる」のが一番です。普段から自分の考えや感想を、書き留めることを習慣化しましょう。「書く」という作業は、脳の活性化にも役立つもの。自身の考えを文章として書きだすために、人間の脳はフル回転するからです。

「何を書けばよいのかわからない」と語る方も少なくありませんが、深く考える必要はありません。見ていたドラマや読んだ本の感想、日記や手紙など、とにかく書くことで、表現力は高まっていきます。

★分かりやすく伝えることを意識する

表現力とは、自身の考えを周囲に伝えるための能力を言います。「言葉」で表現することが多いですが、その気になれば「身振り手振り」や「絵」を使って、自身の思いを表現することもできるでしょう。また、同じ「言葉」でも、簡単なものもあれば、難しいものもあります。私たちは、これらの表現手段の中から、取捨選択を繰り返しています。

表現力を高めるためには、より多くの人に伝えるための工夫が必須です。どのような方法、言葉で表現すればより伝わりやすくなるのか、日常的に考え、実践することも、効果的なトレーニング法となります。

★語彙力を磨く

表現力を高めるために、どうしても必要になってくるのが「語彙力」です。多くの言葉を知っていれば、状況に合わせて、ピッタリの表現を選ぶこともできるようになります。これは、一つ一つ地道に身につけていくしかないものなので、ぜひ今日から実践してみてください。

具体的には、本や新聞を読むのがオススメです。意味が把握できない言葉があれば、それを読み飛ばすのではなく、一つ一つ調べていきましょう。意味が把握できたら、自分の言葉として実際に使ってみることで、知識の定着化を図れることでしょう。

表現力を発揮したいときに使えるテクニック

表現力を瞬間的に発揮するべき場面では、以下のテクニックを参考にしてみてください。いざという場面でも、自分らしいスタイルで考えを表現することができるようになります。

★たとえ話を活用する

会話の中で表現力を発揮したい場面においては、「たとえ話」を活用するのがオススメです。たとえ話は、相手に理解してもらうため、より詳しい「イメージ」を伝えるための表現手段となります。たとえ話をするためには、高度な脳の働きが要求されるもの。自分なりに、発信したい情報をかみ砕いて理解する必要もあるでしょう。

相手のレベルに合わせたたとえ話を織り交ぜることで、表現力は高まり、相手に伝わる情報もより多くなります。

★相手に合わせて、適切な表現方法を選ぶ

表現力を高め、相手に多くの情報を届けるためには、「相手の立場になる」ということが非常に重要なポイントとなります。初心者向けに専門用語を連発しても、残念ながら相手の理解は得られないでしょう。子どもに対して情報を伝えたいときに、「漢字ばかりの文字列」を使っても、あまり意味がありません。

状況に応じた手法を選ぶということも、表現力を高めるための手法の一つです。また日常的にこれを意識することで、トレーニングにもつながります。

★全体から詳細へ

何かを伝えるときには、まず全体を伝え、それから詳細を伝えるようにしましょう。こうすることで、相手の頭の中に情報のイメージが組み立てやすくなります。情報を伝える順番を整理し、組み替えるだけの単純作業ですが、表現力を高め、情報を伝わりやすくする効果は抜群です。ぜひ実践してみてください。


これから先の時代を生き抜くために、高い「表現力」は必ず身につけておくべき力だと言えます。特に「言葉」や「文字」を使って自分自身の考えを表現するための能力は、さまざまな場面で応用されるもの。日常生活の中で、効果的なトレーニングを習慣化してみてください。表現すればするほど、スキルアップにつながるはずです。

参考サイト

参考文献

  • 築山節(2006)『脳が冴える15の習慣 記憶・思考力を高める』日本放送出版協会
  • 藤沢晃治(1999)『「分かりやすい表現」の技術 意図を正しく伝えるための16のルール』講談社
  • 宮川俊彦(2011)『1行からはじめる子どもの頭をきたえる「5分作文」』株式会社PHP研究所