プレゼンテーション能力はセルフトレーニングで伸びる!会議・商談でもう迷わない

ビジネスを円滑に進め、そして成功へと結び付けるために重要なのが、プレゼンテーション能力です。どれだけ優れた能力・プランを有していても、それを上手に伝えられなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。

とはいえプレゼンテーション能力は、非常に抽象的であり、数値で測ることができないスキルでもあります。プレゼンテーション能力の詳細と共に、その重要性やトレーニング方法について、わかりやすく解説します。

プレゼンテーション能力の重要性

プレゼンテーション能力とは、自分が思っていることを、相手に効果的に伝えるための能力を指します。現代のビジネスにおいて、非常に重要な意味を持つ「情報」を、いかにうまく伝えられるかが、ビジネス成功のカギとなるからです。

プレゼンテーション能力が特に重要とされるのは、「営業職」や「販売職」など、自身が扱う商品・サービスを、顧客へと売り込む仕事に就いている方々です。どれだけ優れた商品・サービスを扱っていても、そのメリットや他社製品との違いを説明できなければ、訴求力は低くなってしまうでしょう。

反対に、扱っているのがごく普通の商品・サービスであっても、担当者のプレゼンテーション能力が高ければ、周囲の人に対して、アピールする力も強くなります。

近年、ビジネスや学習の場において、非常に重視されてきているのがプレゼンテーション能力です。営業職や販売職だけではなく、さまざまな場所で自分のスキルを発揮し活躍するために、プレゼンテーション能力は必須と考えられるようになってきています。技術職の場合は、自ら開発に携わった技術の説明をしたり、転職の際は、自分自身の価値や魅力を、積極的にプレゼンしたりする必要があります。

現在どのような仕事に就いていても、また将来的にどのような仕事に就くつもりであっても、身に付けておいて損はないのが、プレゼンテーション能力なのです。

プレゼンテーション能力アップさせるトレーニング方法

さまざまな場面で重要性が指摘されているプレゼンテーション能力ですが、残念ながら「何もしないままでも、どんどん成長していく」というタイプのスキルではありません。成長させたいと思ったときには、やはり自分自身で意識して、トレーニングを行う必要があるでしょう。

オススメのトレーニング方法は以下のとおりです。

★何気ない会話の中から、「相手が求める情報」を推察してみる

効果的なプレゼンテーションを行うためのコツは、「相手が求めている情報を、より魅力的に伝える」ということです。これが自然にできる人は、プレゼンテーション能力が高い人だと言えるでしょう。

プレゼンは、相手とコミュニケーションをとる方法の一つです。身近な人との日常的な会話の中でも、「相手が今、どんな情報を求めているのか」を推察してみることで、「求められている情報を精査する能力」が鍛えられます。

★プレゼン内容を組み立ててみる

プレゼンが苦手と言う人の中には、一生懸命相手に伝えているつもりでも、いつの間にか情報がゴチャゴチャになってしまうなんてケースも少なくありません。

プレゼンテーション能力を高めるためには、プレゼン内容を組み立ててから話すようにしましょう。「問題提起からの解決法の提示」や「序盤・本論・結論」というように、自分が伝えたい内容を、順序立てて整理する癖をつけることで、内容がより伝わりやすくなります。

★一つ上の段階の課題を目指す

プレゼンテーション能力には、以下のようなレベルがあるとされています。

  1. 言いたいことを、わかりやすく伝えられるレベル
  2. 相手を「なるほど」と納得させられるレベル
  3. 聞いた人に魅力や感動を伝えられるレベル

プレゼンテーション能力を向上させるためには、まず「今の自分のレベル」を把握した上で、一つ上を目指して練習を積み重ねる方法が効果的です。

そこで、自分自身のプレゼンテーションを、他者に聞いてもらう機会を増やすことも重要です。内容をチェックし、足りない点を指摘してもらった上で、一つ上の段階を目指していきましょう。

プレゼンテーションで使えるテクニックなど

プレゼンテーション能力を高め、より効果的なプレゼンを行いたいと思ったときには、以下のようなテクニックを取り入れるのもオススメです。簡単にできる項目ばかりですが、「伝える力」を強めてくれることでしょう。

★視線を意識する

プレゼンテーションとは、単に「言葉」で情報を伝えることではありません。「目は口程に物を言う」のことわざどおり、視線を有効に活用して、自分の自信を伝えましょう。

特定の相手を意識して伝えたいときには、あえてしっかりと目線を合わせ、語り掛けるように話す方法が効果的です。多数の人に向かって話すときには、後列に座る人とアイコンタクトを取りながら話を進めていくことで、堂々とした印象になります。

★身ぶり手ぶりで伝える

日本人が苦手としやすい項目ですが、プレゼンテーションではハンドサインも重要なポイントとなります。特に強調したいところや、示したい場所は、身ぶり手ぶりを使うことで、相手の注目を惹きつけることができるでしょう。まずは「ポイントは2つです」と伝えるときに、指を2本立ててみるなど、取り入れやすいものから実践してみてください。

★表情と声も大切

プレゼンテーションでは、表情や声も、重要な情報を届ける要素となります。基本的にはにこやかな表情と、大きくはっきりとした声で伝えてみてください。その上で、特に強調したい場所は「ゆっくり話す」「特に大きく話す」など意識することで印象付けることが可能です。弱々しい声と表情で、自信なさげになってしまわないよう、注意しましょう。

★PREP方式で文章を組み立てる

プレゼン内容の組み立て方で悩んだときに、使えるのがPREP方式です。

  • Point……ポイント
  • Reason……理由
  • Example……例
  • Point……ポイント

まずは自分の主張の要点を伝え、次にその理由や例をプレゼンします。最後にもう一度ポイントをまとめて伝えることで、相手にとって理解しやすく、また結論が印象に残りやすいプレゼンができます。


プレゼンテーション能力は、コミュニケーションの中でも、「伝える」ことに特化した能力です。日本人の中には「あまり得意ではない」と感じている方も多いのかもしれませんね。しかし、プレゼンテーション能力は、トレーニングすればするだけ、伸びていくスキルでもあります。まずは自分自身の問題点を見つけ、それをクリアするところからスタートしましょう。自分の考えをより効果的な形で伝えられるようになれば、商談や会議、転職など、さまざまな場面で自信を持って振る舞えるようになるはずです。

参考サイト