ストレスと脳について

暴飲暴食は脳のせい? ストレスが脳に与える悪影響

ストレスは日常にあふれています。多かれ少なかれ、ストレスにさらされていないという人はいないのではないでしょうか?

困難な状況に直面しながらも、何度も乗り越えてきた経験のある人物はだんだんストレス耐性が強くなっていくといいます。しかし、つまずくとストレスや落ち込みを感じやすくなるそうです。

★ストレスを感じたとき脳はどうなるのでしょうか

人間の脳はいくつかの領域で構成されています。前頭前野は脳の三分の一を占める大きな領域で、感情や衝動をおさえる働きをしています。

霊長類では最も発達しており、不安や衝動的な気持ちを駆り立てる古い領域を支配している領域です。ですが、ストレスは前頭前野の力を弱めてしまうことがわかってきました。人がストレスにさらされると暴飲暴食、浪費、薬物の乱用などの衝動に任せた行動をとりがちになってしまうのはこのためです。自制心のバランスが崩れると取り返しのつかない事態をも招きかねません。

このように、ストレスが脳に与える悪影響は無視できないものです。簡単なところではコーヒーやラベンダーの香りをかぐだけでもストレス抑制効果があります。衝動的な行動をしてしまう前にストレスをこまめに発散し、自制心のバランスが崩れるまでためこんでしまわないようにしましょう。

涙とストレスについて… しょっぱい涙は◯◯の涙!?ストレスを浄化する涙の秘密

みなさんは最近いつ泣きましたか? もし泣いたのなら、その涙はどのような種類の涙でしたか?涙にはストレス解消のカギとなる秘密があるようです。

涙の成分は98%が水です。残りの2%はナトリウムなどで構成されています。ナトリウムといえば塩です。涙をなめるとしょっぱいのですね。それは塩分のためです。目にゴミが入ったときも涙が出ますが、涙にはストレス物質を排出する効果もあります。

例えば、悲しいときに流れてくる涙を味覚センサーで計測するとどうなるでしょうか? 不思議なことに、悔し泣きやうれし泣きをしたときよりも塩味が濃いという結果が出ます。また、悔し涙では酸味が感じられます。なぜ悲しい涙や悔しい涙で味が変わるのかというと、感情が高ぶって出る涙にはプロラクチンやコルチゾールなどのストレス物質が含まれているためです。

子供がワンワン泣いてケロリとしているのは、涙でストレスを流してしまうのが上手だからかもしれませんね。

ちなみに、うれし泣きで流れる涙はなめてみると甘いそうです。ストレス物質がほかの涙ほど含まれていないためでしょう。

できればうれし泣きをしたいものですが、悲しいときやつらいときも我慢せずに泣いてみてはいかがでしょうか。そうすればストレスも洗い流されていくはずです。

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