瞑想とは、「目を閉じて深く静かに思いをめぐらすこと」であり、さまざまな方法があります。最近はストレスの軽減に効果が期待できるとされ、注目をあつめています。
そのなかで、「自身の心と向き合う力を育むためのエクササイズ」として人気なのがマインドフルネスです。「実践することで、ストレスから解放される!」と聞けば、「自分もやってみたい!」と思う方も多いのではないでしょうか。
具体的にマインドフルネスとはどのようなもので、どう取り入れていくのが効果的なのでしょうか。知っておきたいポイントをまとめます。
マインドフルネスとは
まずは「マインドフルネス」について、正しく知るところからスタートしましょう。マインドフルネスは、仏教瞑想から発展してきました。多くの企業が集うシリコンバレーで取り入れられ、大手企業の研修などでも採用されています。
「今この瞬間の自分の体験や意識」に集中して、それに気づき、現実をあるがままに受け入れることを言います。このように説明されても、「それっていったいどういうこと?」と思う方もいるかもしれませんね。さまざまな種類の情報であふれている現代社会において、「自分の意識だけに集中する」ということは、決して簡単なことではありません。自分にとってネガティブな情報が飛び込んできたり、嫌な経験をしたりすることもあるでしょう。それによって心に雑念が生じれば、モヤモヤイライラしたり、自分の行動に集中できなくなってしまったり……。さまざまな不利益が生じてしまいます。
マインドフルネスを行うことで、自分自身の感情に気付き、「今」だけに集中することで、心に平穏を取り戻したり、ストレスにうまく対処できるようになるそうです。実践することでリラックスしたり、仕事や毎日の生活に対して、前向きな気持ちを取り戻せるようになるといいます。
マインドフルネス瞑想のやり方について
マインドフルネス瞑想の手順は、次のとおりです。
- 背筋を伸ばし、リラックスして座ります
- 目を閉じて、深呼吸で呼吸を整えたのちに、ゆっくりと意識しながら鼻呼吸を行います
- 呼吸をすることで、自分のお腹が膨らんだりへこんだりする様子を確かめます
- 呼吸に集中し、体の感覚が徐々に変化していくのを実感します
- 雑念がわいたときも、それをそのまま受け入れ、流す意識で呼吸に意識を戻します
- 周囲の音や空気の流れを感じたときも、ありのまま受け入れ、考えずに流します
- 5分から20分程度で目を開け、意識を元に戻していきます
マインドフルネス瞑想のコツは、「今起きている事象」や「心に浮かんだ雑念」を、否定せずにあるがまま受け入れていくということです。受け入れた事象に対して、自分で何かを考えたり、判断したりすることはありません。あるがままで受け流し、そしてまた自分の呼吸へと意識を戻していきます。こうした時間を作ることで、気持ちが落ち着き、集中力が高めるというものです。習慣化することで、自分自身や周囲の人の「反応」に気付きやすくなったり、他の人の言動に惑わされてしまうことはがなくなるとのことです。どのような場面においても、本当の意味での「自分らしさ」を失わずに済むのです。
「瞑想」と聞くと、「なんとなく難しそう」「自分には縁がないもの」と感じる方もいるかもしれませんが、自分自身の心と向き合うための方法として、瞑想を行う人が増えています。実践してみると、自身の心の変化と、それによって生まれる多くのメリットを実感できることでしょう。
絶えず流れてくる情報や周囲の人々の反応によってストレスを溜めている!と感じたときには、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。