試験・面接・試合などで緊張しすぎずに自分の力を出す方法

試験や面接、試合など、これまでに必死で準備してきたにも関わらず、緊張のために自分らしさが発揮できないとしたら……それは非常に残念なことだと言えるでしょう。緊張しないための対策についても、しっかりと意識しておきたいところです。

緊張するかどうかは心理的な問題で、自分ではどうにもならないのでは?と感じる方も多いかもしれませんが、実際にはそんなことはありません。試験や面接、試合などで、緊張し過ぎないためにできること4つを紹介します。

出来る限りの事前準備をする

試験や面接、試合などで緊張してしまう裏には、「失敗したらどうしよう……」という意識が働いています。こうした不安を打ち消すためには、事前にできる限りの準備を整えておくのがおススメです。

試験の前には、自分の限界まで勉強しましょう。「これ以上はもう無理!」と思えるほど勉強したら、その経験が自信につながる可能性もあります。

試合についても同様のことが言えます。直前になって緊張がやってきたら、これまでやってきた練習について思い返すのがおススメです。「あれだけ練習しても駄目なら、もうしょうがない!」なんて、良い意味で開き直ることもできるのではないでしょうか。

試験や試合と比較すると、準備が難しいように思われるのが面接ですが、事前にシミュレーションを繰り返すのがおススメです。最初の一回では過度に緊張し過ぎてしまう方も、同じことを何度も繰り返すことで、徐々に平常心で臨めるケースは少なくありません。緊張しがちな自分の特性を理解した上で、今できることについて検討してみてください。

この場にいられることに感謝する

緊張は、試験や面接、試合の先を思い浮かべるからこそのものだとも言えます。つまり、「不合格だったらどうしよう」「負けたら嫌だな」など、まだ見えない結果を思い浮かべるからこそ、抱いてしまう感情なのでしょう。

未来に目を向けるのは良いことですが、そこに不安しか感じとれないのであれば、あまりメリットはありません。それよりもむしろ、自身の過去に目を向けてみてはいかがでしょうか。

どんな試験、面接、試合であっても、その場に立つまでにはさまざまな出来事があったはずです。これまでに自分を支えてくれた人もいるでしょうし、自分が負かしてきた相手もいるはずです。試験や面接、試合といった晴れの舞台に立っていられるのは、そうした方々のおかげなのです。

これまでの物事に感謝の気持ちを抱くことができれば、「この場に立てていることがありがたい」という意識に近付くはずです。緊張とは違う次元で、感謝の気持ちを持って、試験や面接、試合の場を楽しめるでしょう。

「緊張してもいい」と思う

大切な場面において、緊張が原因で失敗してしまう方の中には、「緊張したらどうしよう……」という強い不安感に囚われている方も少なくありません。特に過去、「緊張のせいでうまくいかなかった」と思った経験がある方は、特に注意が必要です。

とはいえ大切な場面で、人間が緊張するのは当たり前のこと。緊張がきっかけで普段以上の力を発揮できるケースもあり、必ずしも「緊張=悪いこと」というわけではありません。ぜひ「緊張してもいいんだ」という風に、気持ちを切り替えてみてください。

特に面接においては、試験を受ける側が緊張しているのは当然のこと。試験官にも、それはよくわかっています。緊張がきっかけで言葉や行動がぎこちなくなったとしても、それは決して珍しいことではないのです。

緊張はしていても、

  • 相手の目を見てはっきりと話す
  • 自分の考えをしっかりと伝える
  • 挨拶やお礼の言葉を心を込めて伝えられる

こうした基本的なポイントさえ押さえることができていれば、それほどマイナスの印象になることはないでしょう。「緊張してもいいから、自分のベストを尽くそう!」という思いで、大切な場に臨んでみてはいかがでしょうか。

失敗した結果について熟考してみる

いろいろやっても駄目だった……、どうしても緊張して物事がうまくいかない……という場合には、考え方を少し変えてみるのがおススメです。緊張の裏には、不安な気持ちが隠されているケースが多いもの。いったい何が自分をそれほどまでに不安にさせているのか、一度とことん向き合ってみましょう。

  • 試験や試合で失敗したら、周囲の人に責められる
  • 周囲の人に責められたら、嫌われるかもしれない
  • 嫌われたら、もう二度と人間関係を修復できないかもしれない
  • 会社や学校にいられなくなってしまうかもしれない

不安を明確にしたら、それぞれへの対策についても考えてみます。

  • 試験に落ちたら、次頑張ればいい
  • それぐらいのことで修復できない人間関係はそれまでのもの
  • たった一度の試験や試合に失敗しただけで、本当に会社や学校にいられなくなるのか?

恐れの原因をはっきりさせてみると、実はそのほとんどは、杞憂であるということがおわかりいただけるのではないでしょうか。たとえ試験や試合で失敗してしまったとしても、言葉は悪いですが、それだけのもの。自分が思うほど、周りの人は自分のことを気にしてはいません。

たとえ緊張して失敗しても、自分が不安に思っているような事態は起きないと知っているだけでも、心を落ち着かせることができるでしょう。


特に日本人は、遺伝子レベルで緊張しやすい人が多いといわれています。緊張がきっかけで自分の力を出し切れていないと感じたら、緊張感を軽減するための方法・考え方を取り入れてみてください。ほんの少し意識を変えるだけでも、未来は大きく変わってくるのかもしれません。

参考サイト