ビジネスで成功を収めるために重要と言われているのが、実行力や行動力です。計画するだけではなく、実際に動ける人は、周囲からも高い評価を受けがちですよね。とはいえ、ただがむしゃらに行動するだけでは、逆効果になってしまう可能性もあります。
実行力や行動力の欠如に悩んでいる方、そして行動はできるものの、空回りに終わってしまいがちな方はいませんか? 今回は、実行力と行動力の違いについて、それぞれの重要性や能力を高めていくためのポイントを紹介します。
実行力、行動力の重要性
まずは実行力や行動力の重要性について認識しましょう。そのために必要なのは、「実行力」と「行動力」の違いについて学ぶことです。どちらも同じような意味で使われがちですが、実際には全く異なる能力を示しています。
まずは「実行力」についてですが、こちらは「具体的な目標に向かって、自分自身が立てた計画に沿って、着実に実行している力」を指しています。実行力がある人は、ビジネスでも学習でも、自分自身のゴールを明確に思い描いています。そしてそのために何をするべきか、わかっているという特徴があります。
一方で「行動力」は、「目的のために、とにかく行動を起こしてみる力」を指しています。ビジネスで積極的に行動しているものの、なぜか周囲から「空回りしている」と思われがちな人は、行動力に優れている一方で、実行力に欠けていると言えるのかもしれませんね。
とはいえ、実行力を高めるためには、まず行動力が鍵となるケースも多いもの。ビジネスで成功を収めるためには、実行力と行動力をバランスよく鍛え、そして活用していく必要があります。
経験したことのない仕事を与えられたときには、まず行動力で「やってみる」ことも大切です。そうして得られた知識を使えば、より明確な目標や、そこに至るまでの道筋も見えてくるでしょう。ここで実行力を発揮できれば、確かな評価につながっていきます。
実行力や行動力をアップさせる方法、習慣
実行力や行動力は、普段の生活の中でほんの少し意識するだけで、どんどんと伸ばしていける能力でもあります。「もともと自分は行動力がないから」と不安になる必要はありません。それはただ「コツを知らないだけ」ということも、十分に考えられます。
★リスクが少ないことから行動してみる
行動力を育てるために、重要なのは「自信」です。自信が持てない状況の中で、「とにかくまず行動してみる」というのは、非常に難しいもの。一方で、自信を持って取り組める内容であれば、「ごく自然に行動できる」という方も多いことでしょう。
そこでまずは、自分にとって「リスクが小さい」と思えることから、積極的に行動していきましょう。少しずつできることを増やしていくことで、自信が深まっていきます。行動力を発揮できる場面も、自然に増えていくはずです。
★目標と、それを達成するためのTO.DOリストを作成する
仕事や勉強など、何かを新しくスタートする際には、具体的な目標を設定してみましょう。こちらは、ただ単に「思い浮かべる」だけではなく、ノートに書いたり、周囲の人に宣言したりするのがオススメです。これまでの自分の能力を客観的に見て、「決して簡単ではないものの、現実的に達成可能な目標」となるよう、バランスを意識してみてください。
目標が決まったら、そのためにやるべきことを、TO.DOリストにして作成します。小さな目標を積み重ねて、少しずつ大きな目標をクリアできるよう、やるべきことを設定してみるのも良いでしょう。
実行力がある人は「目標設定」も「TO.DOリストの作成」も、無意識で行っているものです。最初から習慣づけるのは難しいものです。意識しながら行うようにしましょう。
ビジネスの場においては、行動力よりも、具体的な結果を残せる実行力の方が高く評価されがちです。しかし実行力を身につけるためには、行動力が重要な意味を持っています。両者のバランスを意識しながら、日常生活の中で「行動する力」「目標に向けて実行する力」を伸ばしていきましょう。